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SAカレッジ22年度 コースⅡ第7回月例会は、山本 雅之 教授です!

2022年10月07日

未来型の地域医療体制で復興支援する、東北メディカルメガバンク機構の提唱者

 

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SAカレッジ22年度 コースⅡ第7回月例会は、東北メディカル・メガバンク機構長、東北大学医学系研究科 教授(医化学分野)、山本 雅之 教授「東北メディカル・メガバンク計画とゲノム医療」です

 

ゲノムとはDNAに含まれる遺伝情報全体を指します。ゲノム情報は体をつくるための設計図のようなものです。それらを網羅的に調べた結果をもとに、より効率的・効果的に病気の診断と治療などを行うのがゲノム医療です。

山本先生が機構長をされている東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)は、東日本大震災で大きなダメージを受けた東北地方の創造的復興の実現に向けて2012年2月に設立、日本人15万人以上からなる世界最先端のゲノムコホートを構築し、それを基盤とした新しい個別化予防・個別化医療の創出を目指しています。

近未来の医療はどのようなものになるのか。知的存在感のある科学技術立国の実施を目指されている先生の、健康寿命延伸に直結する最先端の講義は、必聴です。

 

東北メディカル・メガバンク機構について

東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)は、未来型医療を築いて東日本大震災被災地の復興に取り組むために作られました。未来型医療の実現のために、体制の整備、情報の発信等を実施し事業を推進しています。

 

  • 未来型地域医療モデル体制の確立

2022年で11年目を迎える東北大学東北メディカル・メガバンク機構は、東日本大震災を受けた被災地住民の健康づくりへの貢献と、未来型医療、特に個別化ヘルスケアの実現を目的に、ゲノム解析を含む長期疫学研究等を実施するため、平成23年度から国の復興事業の一環として開始されました。
本事業では、東北大学と岩手医科大学が連携し、東日本大震災の被災地域を対象とした健康調査を実施し、住民の健康づくりへの貢献とともに、意欲の高い医療関係人材に被災地の地域医療への参画を得て、地域に貢献しています。また、健康調査にて提供いただいた生体試料等を蓄積したバイオバンクを構築し、ゲノム解析研究を行うことで、東北発の次世代医療の実現を目指しています。

 

  • 宇宙生命科学統合バイオバンク

宇宙環境におけるほ乳類への影響を研究する第3回小動物飼育ミッションは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で実施されたものです。本研究で得られた解析結果をibSLS(宇宙生命科学統合バイオバンク、Integrated Biobank for Space Life Science)として公開されています。宇宙滞在した“マウス”の解析結果を“ヒト”の加齢の研究に応用するために、日本人多層オミックス参照パネル(jMorp)のメタボローム解析結果と比較できます。

 

  • 個別化ヘルスケア実現の社会実装に向けて

ToMMoにあるスーパーコンピュータシステムは、15万人規模のゲノムコホートから生まれるさまざまなデータを保存するための、ライフサイエンス分野では日本最大規模のものです。複合バイオバンクによる多様なデータを、高度なセキュリティを確保しながら、個別化ヘルスケアを実現するために必要な解析を効率的に行えるように設計されています。

 

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