サイバー空間を利用した医療システムの開発・バーチャルリアリティの医療応用
SAカレッジ22年度 コースⅡ第5回月例会は、産学連携機構 イノベーション戦略推進センター 特任教授・名誉教授の吉澤誠先生による「カメラによる健康センシング ~身体映像からの生体情報抽出~」です。
本講義では、新型コロナウイルスが世界中の人々の心身の健康維持に脅威を与えている昨今、アフターコロナで特に重要となる在宅・非接触・遠隔での体調モニタリングサービスの可能性についてお話があります。モニタリングは、特別なセンサを使わず、顔を撮影した動画をPCやスマホでクラウドに送るだけで血行状態、自律神経系指標、相対的血圧などの健康に関する情報を計測・集積するシステムです。今回は特に労務管理、介護福祉、学校・保育への応用について展望します。
日本バーチャルリアリティ学会において2020年度にフェロー表彰されている吉澤先生ですが、文科省/科学技術振興機構センターオブイノベーション(COI)プロジェクトの下、家庭内の様々な生体センサーを使った非接触の状態で健康が確認できる日常人間ドッグの研究をおこなっており、吉澤教授は鏡の前に立つだけで健康状態を教えてくれる「魔法の鏡」の研究に携わっています。この「魔法の鏡」をコア技術としたさりげないセンシングについては、様々な分野での活用が見込まれています。商社・ハードウェアメーカー・ソフトウェア会社という多種多様な企業が参加し、それぞれのビジネス実現に向け適材適所で協力し合いながらオープンイノベーションを実現します。
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コロナ禍により、遠隔の医療診断が必要になっています。先生が研究されている、ビデオカメラの身体映像信号から遠隔非接触的に血圧変動を推定する方法やその健康モニタリングへの応用については、ますます需要が見込まれています。月例会質疑セッションでは、どのような未来のお話が出てくるか、楽しみです!
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