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SAカレッジコースⅢ第6回月例会にご登壇の中谷 友樹 教授らによるプレスリリースが発表されています

2023年02月13日

新型コロナワクチン接種意向の心理的要因 ~在日外国人と日本人の比較~

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東北アジア研究センター 滕媛媛 助教 ・大学院環境科学研究科 中谷友樹 教授による研究成果が、2023年2月9日 にプレスリリースされました。本研究成果は『Vaccine誌(オンライン速報版)』にて1 月24 日(UTC)に掲載されました。(東北大学HPより抜粋)

【発表のポイント】

  • 日本で暮らす海外生まれ・日本生まれの外国籍住民(在日外国人)、日本人の新型コロナワクチンの接種状況・意向を調査し、それぞれの心理的要因を比較した。
  • 外国籍住民のワクチン接種意向は低くないが、接種率は低かった。
  • ワクチン接種意向の心理的要因は、日本生まれの外国籍住民と日本人では比較的よく似ているが、海外生まれの外国籍住民は「集団責任」意識と接種意向の関連が弱いなど、やや異なる傾向がみられた。
  • 本研究の結果は、外国籍住民に対してカスタマイズされたワクチン接種促進策の重要性を示唆している。

 

【概要】

 新型コロナワクチンの接種は日本人のみならず外国人住民にとっても重要ですが、その接種意向に違いがみられるのか、またそれを規定する心理的要因が異なるのかは不明のままでした。

 東北大学東北アジア研究センター 滕媛媛助教、東北大学大学院環境科学研究科 中谷友樹教授・埴淵知哉准教授、東京医科大学 町田征己講師は、在日外国人1,986名および日本人1,704名を対象とした調査を実施し、新型コロナワクチンの接種状況・意向、その心理的要因を比較しました。調査・分析の結果、外国籍住民、特に日本生まれの人の接種意向は高いものの接種率は低いことがわかりました。また、海外生まれの外国籍住民における新型コロナワクチンの接種意向の心理的要因は、日本人とは大きく異なるのに対し、日本生まれの外国籍住民の心理的要因は日本人と類似していました。本研究結果は日本のマイノリティ集団における健康の規定要因を解明する上で、重要な実証的価値を持つものです。

本研究成果は、2023 年1 月24 日(UTC)にVaccine誌(オンライン速報版)に掲載されました。

 

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