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東北大学、文部科学省実施の国立大学経営改革促進事業についてS評価!

2022年11月14日

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文部科学省の国立大学改革強化推進補助金(国立大学経営改革促進事業)について、令和3年度(第3期中期目標期間最終年度)を迎え事業期間が終了しました。これを受け、国立大学改革強化推進補助金に関する検討会において、東北大学はSランクの評価をいただきました。

 

事業の概要と評価について

文部科学省 国立大学経営改革促進事業とは、国立大学の経営改革の実装を実現・加速し、国立大学のモデルとなり得る意欲的で先進的な取組に対し支援を行うものです。この事業は全国の国立大学29校が進める21の構想が採択されました。

事業期間が終了し、学識経験者7人で構成する有識者会議が、構想の進展状況をS、A、B、Cの4段階で評価しました。東北大学はS評価を受け、

「いくつかの実績と特徴のある精選された極めて高い目標を掲げ、それら全てにKPIも含めて着実な成果をあげている。我が国における大学の経営改革に関する基本的な考え方、効果的な手法を、研究拠点の作り方、海外展開の仕方、研究者の国際活動、産学共創、学長のリーダシップ、ガバナンス、大学経営、(被災地としての)特殊事情の活かし方など、大規模総合大学が共通に抱える課題へのアプローチが実績と実例をもって示されており、他大学の目標と参考になるものである。コロナ禍さえもポジティブに捉え、DXの推進にも積極的に取り組んでいる。」などの所見をいただきました。
本構想での大学経営革新の主要施策のひとつに、「東北大学版プロボストの設置、総長・プロボスト室(50名規模:兼務含む)の新設」をいうガバナンス改革があります。

 

東北大学のプロボストのあり方について

東北大学では、2030年に向けた大学のあるべき姿を「東北大学ビジョン2030」として公表、プロボストを司令塔に大学経営改革を進めています。通常の業務執行ラインを横断する骨太戦略を立案・実行する横串機能を、予算権限をもって具現化する点が東北大学プロボストの特徴です。東北大学ナレッジキャスト株式会社は、この横串機能の取組のひとつとして2019年に創設されました。今回の検討会において、産学連携強化について評価をいただいてますが、このような横串型改革の成果と言えるのではないかと思います。

この東北大学のプロボストについて、青木孝文理事・副学長(企画戦略総括、プロボスト、CDO)が、先端教育オンライン「教育界のキーパーソンに聞く」(有料記事)にてインタビューされています。

 

『東北大学ナレッジキャスト株式会社』を設立について

指定国立大学法人に限り出資可能な子会社にあたる東北大学ナレッジキャスト株式会社は、2019年10月9日付で設立されました。東北大学ナレッジキャスト株式会社は、社会におけるイノベーション創出に向けて、東北大学の卓越した研究成果や研究者の深く広範な知見を活用して、企業が抱えるさまざまな事業課題の解決や技術的なブレイクスルーの実現を支援する「コンサルティング事業」と、その前段階として、企業の技術者や事業開発を担う人材に対して、東北大学の先端的な研究成果(事業シーズ)を紹介する技術解説セミナーや、さまざまな分野のイノベーティブ人材を育成し後押しする研修・講習事業を展開しています。

 

 

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