10~20年後の未来のありたい社会像は、「次世代の子供たちに誇れる、誰もが人生のどのステージでも、共に暮らし、働き、遊べることで、主体的に生き生きと暮らせる社会」である。
我々は世界でも類のない「みえる」からはじまるエンパワーメントを特徴とした学際的なアプローチにより、グローバルな社会課題を世界に先駆けて解決しながら社会変革を推進していく。それにより、「みえる」を起点に様々な人の課題も解決する。
具体的には、
①視覚障がい者がテクノロジーなどを介して「みえる」ようになることで、自立して社会貢献し、QOLを高め人と社会とつながる
②病気になるリスクを有する健常人が、普段気付かない不調や悪化の兆候等が「みえる」ようになることで、将来の疾患を未然に防いでQOLを維持し、人と社会がつながる
③不調が原因で行動制限がかかる人が、行動変容の継続に必要なことが「みえる」ようになることで、自己のモチベーション向上と他者とのコミュニケーション促進を通じてQOLを高め、社会とつながる。
このようにして、「みえる」からはじまるエンパワーメントは、誰に対しても外界・社会からの情報を最適に取得・活用することを可能とし、人とのつながりと自己実現を達成させてダイバーシティにあふれるインクルージョンを踏まえた、新たな社会を創造する最適解であると我々は考えている。(後略、抜粋以上)
共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)の概要
ウィズ・ポストコロナ時代を見据えつつ、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に基づく未来のありたい社会像(拠点ビジョン)を策定。その達成に向けたバックキャスト※によるイノベーションに資する研究開発と、自立的・持続的な拠点形成が可能な産学官連携マネジメントシステムの構築を同時並行で推進する。これを通じて、大学等の強みや特色を活かしながら産学官の共創による拠点の形成を推進し、国の成長と地方創生に貢献するとともに、大学等が主導する知識集約型社会への変革を促進する。
(※バックキャスト:あるべき社会の姿や社会ニーズから、主として科学技術が取り組むべき課題を設定、実施計画を策定して推進する手法)