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脳の萎縮度のAI分析により認知症予防へつなげる

2022年03月10日

シルバー産業新聞連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第179回

 

SNS2203103月10日発行のシルバー産業新聞に、村田特任教授連載の第179回「半歩先の団塊・シニアビジネス」が掲載されています。(以下抜粋)


 

本連載第174回で触れた通り、現段階では「医学的に認知症を予防できる」とは断言できない。

 

一方、認知症の原因疾患の50%以上を占めるアルツハイマー病の進行過程では、記憶力や判断力などの認知機能低下の前段階に、脳の「萎縮(いしゅく)」が起きることがわかっている。これは脳の神経細胞・神経線維の脱落による形態・構造変化だ。

 

特に脳の一部位の「海馬(かいば)」は、最も早く萎縮が現れるとされている。海馬は短期記憶から長期記憶へと情報をつなげる記憶を司る重要な器官だ。

 

脳の萎縮や認知機能の低下をもたらす様々な要因がこれまでの疫学研究から判明している。例えば、喫煙、飲酒、運動不足、肥満や食生活の乱れなどの生活習慣の悪化やストレスなどが脳萎縮の要因であることが明らかになっている。

 

したがって、海馬を中心とした脳の萎縮がどの程度起きているのかを計測できれば、現状の脳の健康度を評価でき、将来の認知症発症リスクを推定、リスクを下げるための生活習慣の改善策を示すことが可能となる。(後略)


 

記事全文は下記よりご覧いただけます。

シルバー産業新聞連載「半歩先の団塊・シニアビジネス」第179回