「高血圧には減塩食」が有効とは限らない
シニア向け旅行サービスNo.1のクラブツーリズムと東北大学ナレッジキャストとのコラボによる「旅と人生を楽しむ スマート・エイジング術」の連載第17回が公開されています。
『「高血圧には減塩食」が有効とは限らない』と題した今回は、高齢者の高血圧対策と減塩食についてです。
高血圧は心血管病の最大の危険因子で、高血圧に起因する死亡者数は年間約10万人と推定されています。
こうした背景の下、高血圧で悩む高齢者を対象にした「減塩食」が花盛りです。減塩気配り御膳、減塩レシピ、減塩配達食など、様々な減塩食が世に出ています。
しかし、実際食べてみると、残念ながら高額な割に「まずい」ものがほとんどです。実はこうしたまずい減塩食に対する文句は、老人ホームでのクレームの筆頭でもあります。塩分少なめでも美味しく食べられる方法は、焦がし醤油や焼いたベーコンの「香り」を添加する、おしゃれな器で「見た目」の美しい盛り付けをするなどの方法があります。
これらの方法は、『「おいしさ」というのは「味覚」や「嗅覚(きゅうかく)」、「体性感覚」、「記憶」などを脳で統合して感じるもの』という食心理学の知見に基づきます。問題はそれをコストの制約の中でいかに実現するかです。
しかし、問題の本質は、そもそも減塩食が本当に高齢者の高血圧対策になっているのかという点です。
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第17回「ウィズコロナ時代に旅と人生を楽しむスマート・エイジング術」