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加齢で下がる睡眠の質を改善

2022年04月25日

【2022年4月22日掲載】日経MJ連載 シニアBIZ「納得!シニア消費」

 

SNS220425村田特任教授の日経MJ連載 シニアBIZ「納得!シニア消費」が4月22日掲載されました。(以下抜粋)


累計145万個、シニア層が3割以上購入

人生の約3分の1は眠りだ。毎日を元気にいきいきと過ごすためには、毎晩ぐっすりとよく眠れること、つまり良質の睡眠が不可欠だ。

睡眠の質を高めるための必須アイテムのひとつが枕だ。だが、既製品の枕は店頭では良さそうに見えても、いざ使ってみると自分の体形に合わず、首痛を引き起こすことも。

タナカふとんサービス(愛知県一宮市)の「じぶんまくら」は、そんな不満を解消する商品だ。自分の頭・首の形に合わせて枕の形や硬さをカスタマイズできる点。

枕全体に14~18個のポケットがあり、体形に合わせて硬さの異なる8種類の中材を選べ、量も変えられる。最も低価格なものでも税込27,500円するが、2007年の発売から累計145万個以上売れた商品だ。

購入者の年齢別では60代以上が3割とシニア層の割合が目立つ。なぜ、シニア層にこの商品が受けているのか。

 

加齢で下がる睡眠の質を改善

前提として考えられるのが、中年期以降には睡眠障害になりやすく、快眠のための商品を常に探している人が多いことだ。

中高年層は若年層に比べて頻繁に目覚める「中途覚醒」や、早く目覚めすぎて困る「早朝覚醒」が多いとの調査結果もある。睡眠障害が毎日続くのは大変苦痛だ。

子育て終了をきっかけに寝具に関心を寄せる消費者もいるようだ。同社によると「生活の中心が子供ではなく自分になることで、健康面にも意識が向く。これまで気にしなかった寝具にも目が向くようになる消費者が女性を中心に目立つ」そうだ。

加齢に伴い起床時に首痛や腰痛を感じるようになり、改善策が必要になることも大きい。じぶんまくらは、こうした睡眠の質に課題を抱えるシニアのニーズをとらえているというわけだ。

埼玉県富士見市の小林敏夫さん(仮名、60歳)は「自分に合う枕を長年探し求めてきたが、やっと出会えた」と話した。

実際に店舗に行くと専門スタッフが頭・首の形と枕との相性を確認し、中材の種類や量を変えてフィット感を調節する。あおむけでも横を向いても適切な高さになるようにする。これによって睡眠時にどのような向きになっても寝返りを妨げないようにしている。(後略)

 

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「じぶんまくら」高さも硬さもお好みに | 村田裕之の団塊・シニアビジネス・高齢社会の未来が学べるブログ