SACプロジェクトを支えているのは、東北大学の複数の大学院研究科、研究所・研究拠点、および大学発ベンチャー企業です。
スマート・エイジングおよびライフサイエンス分野の研究拠点の多くは星陵キャンパスにありますが、生命科学研究科とスマート・エイジング・テストベッドは片平キャンパスにあります。また、医工学研究部門は星陵キャンパスと工学部のある青葉山キャンパスにあります。大学発ベンチャーの株式会社NeUと株式会社CogSmartは東京都にあります。他にもプロジェクトを支える研究プラットフォームとして「大学病院臨床研究推進 センター(CRIETO)」や「東北メディカル・ メガバンク機構」があります。
テストベッドとは元々試験台という意味で、転じて新しい試みを行うプラットフォームの意味を持ちます。東北大学片平キャンパスに新たに開設した本テストベッドでは、民間企業との共同研究契約に基づき、市民参加型による商品開発を進めます。テストベッドのメリットは、①市民ニーズを迅速に反映した研究開発・商品化ができる、②若手研究者と年配者との交流が増えて研究の質が上がる、③学術的知見を迅速に反映したサービス提供ができることです。
東北大学では産学共創の研究開発による実用化促進を図るとともに「東北大学発の研究成果」を活用した起業を推進するため、世界最高水準の独創的な研究開発を支援し、その成果を新産業の創出につなげるため、東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社(略称:THVP)とともに、イノベーションの源泉となる大学発ベンチャー企業への投資及び事業支援を展開しています。
スマート・エイジング分野では、2017年8月に東北大学加齢医学研究所 川島研究室の「認知脳科学知見」と、日立ハイテクの「携帯型脳計測技術」を融合して、株式会社NeU(ニュー)を設立しました。
また、2019年10月に東北大学加齢医学研究所 瀧研究室の「脳画像研究の医学的知見及び研究成果」をもとに、「認知症にならない健康脳づくり」 「生涯健康脳」の社会的な普及を目指す株式会社CogSmartを設立しました。
株式会社 NeU
東北大学加齢医学研究所 川島研究室の「認知脳科学知見」と、日立ハイテクの「携帯型脳計測技術」を融合して、新会社「NeU(ニュー)」が2017年8月に誕生しました。長年培った脳科学の知見と技術を軸に、社会のさまざまな分野で人に フォーカスしたソリューションを展開し、脳科学の産業応用により人々の Quality of Life の向上をめざしています。
株式会社CogSmart
株式会社CogSmart は、東北大学加齢医学研究所発の医療・ヘルスケアサービス企業です。最新の医学的知見及び研究成果をもとに、「認知症にならない健康脳づくり」「生涯健康脳」の社会的な普及を目指しています。具体的には、「将来の認知症患者の抑制」「来たるべき超高齢化社会における健康寿命の延伸」「社会保障費(医療費・介護費)や社会的コストの抑制」などの実現を目指していきます。