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SAカレッジ22年度 コースⅠ 第3回月例会 質疑セッションがありました

2022年06月22日

瀧 靖之 教授「生涯健康脳の維持」

 

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2022年6月21日、SAカレッジ22年度コースⅠ第3回月例会 質疑セッションが開催されました。

講師は、加齢医学研究所 機能画像医学研究分野、スマート・エイジング学際重点研究センター副センター長、瀧 靖之 教授。テーマは「生涯健康脳の維持」です。

質疑セッションは、予め講義を聴講された参加者から質問していただき、講師にその場でお答えいただくというものになります。

今回の講師は、著書「生涯健康脳」「賢い子に育てる究極のコツ」が発売即10万部超の大ヒットとなり、気鋭の脳科学者として活躍中の瀧靖之教授です。

 

最初に運動・趣味活動・会話についてお話がありました。運動は海馬の成長に働くだけでなく感情を司る扁桃体の活動を抑えてくれることが分かってきており不安やストレスの解消にいいと分かっているそうです。趣味活動は自分が好きだと思うものを継続的に行うこと。楽器や料理なんでもいいそうです。会話はとても重要で感情を伝え合うために顔の表情やしぐさなどがお互いの伝達になり共感が生まれ孤独感が軽減されるといいます。現在はWEB会議などが多くなっていますがWEB上でもカメラOFFにせず顔を見せ会話が大切だということです。

ちょっと早歩き、ちょっと筋トレ、ちょっと会話を心がける、ちょっと見た目を整える、脳の健康、身体の健康につながるとお話しされました。

 

質疑では、「男性、女性で脳の萎縮に違いはあるのか」「高齢者から趣味など心を動かせるものを得るためにどのようなものを提供すればいいかヒントがあれば
知りたい」「運動が続く人、続かない人の違いがあるのはなぜか」など、さまざまな質問に回答いただきました。

 

瀧先生は株式会社CogSmartを2019年10月に設立。健康レベルを可視化し、将来的な変化を予測するBrainSuiteという検査は、脳の状態を測定、その結果に基づき、脳の健康状態維持向上のためのアドバイスを提供するというサービスになります。

 

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講義の参考資料
生涯健康脳 (幻冬舎文庫)※ソレイユ出版 2015年刊の再刊
賢い子に育てる究極のコツ(文響社 )
 
次回、コースⅠ第4回月例会は、吉田 浩 教授になります。テーマは「人口高齢化の経済・社会に及ぼす影響」です。