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朝食頻度が高い人ほど「幸せ度」が高いことを再確認 〜働く人1000人対象、2010年と2022年との比較調査〜

2023年01月30日

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 「幸せ度基準」がスマホ普及とコロナ禍で変化

2023年1月30日、株式会社吉野家、東北大学ナレッジキャスト株式会社、株式会社NeUの3社共同研究のプレスリリースが株式会社吉野家より発表されました。(以下抜粋)

2010年に東北大学が発表した調査*1では、朝食習慣と幸せ度・生活満足度との関連性が明らかになっています。しかし、調査から12年が経過し、この関係性に変化があるのか否か、スマホ普及やコロナ禍の影響がどの程度あるのかが不明でした。

創業124年となる牛丼チェーンの株式会社吉野家、東北大学100%出資のコンサルティング会社 東北大学ナレッジキャスト株式会社、および東北大学と日立ハイテクによる脳科学カンパニー 株式会社NeU(ニュー)は共同で、20代から60代の働く人1,000人を対象に「朝食習慣と幸せ度・ライフスタイルに関する調査」を行いました。

調査はインターネットによるアンケート形式で2022年10月25日から10月26日の2日間に行いました。設問は2010年の東北大学の発表資料に準拠し、コロナ禍による影響、スマホ普及による影響についての設問を追加しました。

*1 :「朝ごはんを食べる習慣と、 幸せ度と生活満足度との関連性が明らかに」 2010年東北大学プレスリリース

 


【調査結果の概要】


 1. 朝食頻度と「幸せ度」との関係

 (1) 朝食頻度が高いほど「幸せ度」が高く、「幸せ度」が高いほど生活面での「ポジティブな意識」が強い。 
 (2) 「幸せ度」は朝食を毎日食べる人と週1日以下食べる人とで10.7点の差がある。
 (3) 朝食頻度が高い人は朝食をとる理由が明確であり、目的意識が高い。
 (4) 朝食頻度が高い人ほど「生活リズムが安定している」「体調管理・健康管理に気を配っている」「定期的にからだを動かしている」。
 (5) 朝食頻度が高い人ほど平日のアフター5、および休日の充実度が高い。
 (6) 朝食頻度が低い人は、休日に寝ていることが多い。


 2. 朝食頻度と「スマホ使用時間」、「朝食時間」、「起床時間」との関係

 (1)朝食頻度について、男性20代において大きな低下が見られた。
 (2) スマホを長時間使用する人は朝食の摂取頻度が低い。
 (3) 朝食頻度が高い層の8割は、朝7時前に起床、8時までに朝食を済ませており、朝型生活と朝食頻度は相関が強い。 


 3. コロナ禍以降のライフスタイルの変化

 (1)「幸せ度」が高い層はコロナ禍以降に朝食頻度と米を食べる頻度が高くなっている。 
 (2)平日のアフター5の過ごし方では、「家でくつろぐ」「ネットをする、TVやDVDを観る」などが大幅に増加している。
 (3) 「実店舗でショッピングする」や「外食に出かける」が大幅に減少し、「アフター5はない」も増えている。
 (4) どの年齢層も男女とも「外食に出かける頻度」「一週間当たりの外出回数」を増やしたい意向が強い。

 

4. 「幸せ度」を判断する時に重視することの変化

 (1) 「幸せ度」を判断する時に「仕事の充実度」よりも「余暇や趣味の充実度」を重視する傾向が強まっている。
 (2) 「幸せを感じるとき」においても、2010年調査で回答率首位だった「仕事がうまくいったとき」の回答率が大幅に減少し、「食事をしているとき、食べ物を食べているとき」が首位に躍り出た。
 (3) 仕事に対する意識面では、2010年調査で回答率上位だった「専門的なスキルを身につけたい」「やりたくない仕事でも我慢してやる」が大幅に減少した一方、「会社関係の人間とは仕事以上の付き合いをしたくない」が大幅に増加した。 
 (4) 2010年調査と2022年調査とで世代交代による価値観の変化の影響が見られた。 (以上抜粋)

 

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